3号線の脇道に入って
うろうろと辿り着いた
もう一度ひとりで行けと言われても
きっと難しいかな
洒落た店は苦手なの
分かっているし金も持たない
若い背にかかる西日を負って
カランと入ったもの
窓辺には薄汚れたポスターと
小さなテーブル
今からでも話がしたいわ
戻れるかな
まだあるかな
いよいよ暮れきって
なけなしの財布はたいた分
笑うわけにも困り顔でも
いかないじゃない
難しいね
せまい店にかかる曲
分かる気がして辿り着けない
あれやこれやに似てる気がして
そんな話ばかりして
窓辺には西町でも
いよいよ分かる夜の影
心戻って話がしたいわ
伝わるかな
伝えたいな
好きや嫌いが町に溢れるほど
あまのじゃくが2人そろって
どちらでもない話をしてね
心地いいものだったの
いずれ戻る大通り
ついてゆくしかない気がして
ひとりでも行ける気がして
手をふって分かれましょう
またね話をするために
遠目にも分かる寂しさ
夜の車通りにかき消してもらった