おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

未知の病

誰がかかるか知れぬ病に

どうやら前世から侵されている

 

分かりっこないわ

まだ此方では解明されていないのだもの

 

むかし文豪たちの

生き死にやら

話説を見るにつけ

やたら自裁の多いこと

気になって教師に尋ねたことがある

 

きっと此の世界では

表現が追いつかなくて

あちらへ行くほかなかったのでしょう

死というよりも胸持つものを

表すための手段でしょう

 

腹にすとんと落ちたもの

あぁ詰まったものを言い得てもらい

そのまま持っているもの

そういう人が生まれるのだと

 

例えばふらついて

誰かの手に支えられても

まるで汚いものでも見るかのように

はね退けてきたのは自分

 

分かりっこないわ、

それに縋ってきた半生だもの