汚い言葉を吐いた後は
小綺麗な歌でもうたっておかなければ
そうやって少しく飾ったところで
心が休まるわけでなし
嫌われたいの
許されたいの
力任せに愛しておくれ
暗がりにいる身には
ふわふわ浮いた人々が
眩しくあっても
疎ましく浅ましいと
言いたくなるもの
暗がりにいる理由づけを
愛されませんように
書いた歌を
此処に身を置くと決めた
言い聞かせているだけ
満たされたいの
終わらせたいの
どうか名を呼ばないでくれ
綺麗な言葉が浮かばぬ夜は
もう眠ればいいだろうし
眠れずブラックホールへゆくなら
友とする昏い言葉
幾らでもあるから