おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

Over the "rainbow"

影ができることの尊さを説くけれど

皆まぶしさに目眩ませるから

世の常ね

嘆くも馬鹿らしい

腹に落とすには難い

 

虹が架かろうが

誰が喚こうが

代わり映えなき六畳に戻り来て

寝静まったことも

誰も知らない

 

爪の皮剥く

子どものような癖が抜けなくて

ステージを見ている分には

咎められないけれど

 

憂さ晴らしは不得手

空回りは常

何穢れなき気は置いてきたのに

子どもぶれないでしょ

もう戻れない

 

震え泣くのを抑えるより

晴らす術が知りたかった

 

虹を歌おうが

誰に向けようが

何色も持たず生きるよな

仕様もないままの命

 

影になることに慣れたころ

遠吠えするくらいなら

受け入れた振りもいいけれど

そんなに器用じゃないでしょ

 

代わり映えなき六畳に戻り来て

解決も待たず

寝静まってゆくのを

誰も知らない