おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ふーかの慣れない街歩き

地図を鵜呑みにして近道は

迷って疲れて遠回りになる

もう何回だって学んだはずなのに

まだ雨前だから歩いてみた

 

都会だって思った街も

一歩入れば木に虫に鳥に

五月蠅く涼しい

日は暑い

 

せっせと知らぬ坂道を

上ることになろうとは

だって名前からして海街だと

思いこんでいたからさ

 

やっぱり国道通るのが1番早かったな

サンダルの先も擦れる

ぎこちない歩は進む

息も切れる

 

平面図では分からない高さ

まさか開けた海が見られるわけじゃないけど

ベイブリッジの端っこが見える気がする

気がしただけで全く違うものかも

 

そんなことが幾つもあったね

思い込みと体力なしで

帰り道はパラつく雨

いいさどうせ今日は何もない

 

濡れて歩くのに少し酔ってる?

いつぶりの気分だろ

 

田舎の柵が嫌いでさ

なんとか抜け出した気でいたのに

雨に木に海の気配に

こんな弱いなんて思わなかった

 

平気で走れる

鍛われた強い人が

恨めしくなっても

この虚弱で感じ取れる世界を

見る一生だと思うとき

 

田舎も都会もないかもね

名は体を表して

よくも悪くも

風を受ける一生