おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

取り持つ哀しいメロディー

昼寝覚めの間に雨は降り込み

見て見ぬ振りもできたもの

髪切る飯食む

雑多は幾らでも並べて

 

現実で現実を遠ざけよ

今生では叶わぬと云う楽もある

 

夕風吹き込み

そぐわぬ高速道路の

明かりと車の音

 

いやに懐かしい人が夢に立つ

言葉聞き取れぬのに

追い詰めてくる

いつまでも夢見るは

若い証拠と言われたけれど

 

過ごすに過ごせなかった

子ども時代をなぞっているだけでしょ

 

いつまで

 

夜汽車が音立て

これは現か

境目に立っている気が

 

思えば

夢見はいつまでも続く

記憶の整理が尽かぬから

 

降り込め

雨くらい飲んでやろう

崩れるなら私だけじゃなくて

世が皆少しずつ歪んでゆけば

気づかず消えてゆけるでしょう