おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

宵愚痴候

空気は層になって

忘れたころ

私の背を押す

誰に知れるともなく

暮れに潰されてゆく

 

街がみんな

苦しみの中なら

紛れるなんて大間違いよ

同じ括りに閉じ込められて

傷んだ目を知ってる?

 

あぁ遠い宇宙まであと何歩

小さい身体を与えたからには

飛び越えきれる大きなバネでも

用意してくれたんでしょうね

 

急な言いがかりのように

雨降らし

世に宿り

あぁ濡れずに済んだと

それだけでも笑う理由になるでしょ

 

たまったもんじゃないよ

そんなんで騙されないよ

 

痒み残る

まだ生きて

例えば4年前

どんな気持ちだったかも

覚えてる

 

軽はずみには描けない

空気は折り重なって

暮れに潰しに来る