おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

そっと歌う君のこと

紺と白の色違いで

お気に入りなんだね

日替わりで着てる

風を含んで少し揺れるワンピース

憎らしいくらいお似合いだね

 

そっと歌うその声が

消えればいいと思ったころ

今さら恋なんてしないし

伝える言葉も忘れたよ

 

そのままの君でいいと

よく聞くけれど

僕はまだ

もう少し此方に目配せ

くれないかと待ってる

 

ハズカシイから言わないけどね

 

花を摘んで数える子なんて

今時まだ生息してたんだ

少し笑っちゃうくらい

読めない行動と心を

掴まえたくなる

 

そっと歌うその声が

耳より先

胸に来るころ

だってさ恋なんて言えないし

確かめるすべも忘れたよ

 

明日また君の色を

探して歩く僕もまた

草むらに道化と化す

苦しい心少し溶かす

 

明日が来るならいいんだけどね

 

そっと歌うその声が

響きすぎて毒にもなるころ

かくや恋だと認めたら

薬になる日も来るものを

 

そのままの君でいいと

気障な台詞を言えるかな

僕もほら

菜を摘み届けるくらいは

心残してるから

 

そっと歌うその声が

苦しくも会いたい声