国道3号線ひた走る
もう温かい場所にはいられない
それなのにいつまでも幼な気分
チェーンの外れた自転車
捨ておくわけにもいかず
大声で歌ったら捕まる
溜めこんだらバランス崩す
すぐに入れ替わり立ち替わり
チェーン店の看板が煩い
だけど入ってゆく
今までたった1つでも
思いのままに駆けたことが
あったろうか
あったろうか
街灯がちゃんと続いてゆく
国道3号線は眠らずに
ちゃんと寂し子の味方でいる
それなのに置いていかれた気分
自分で駆け抜けていくくせに
夜中に口笛はオバケが来る
爪は切るよ平気で
またね入れ替わり立ち替わり
取り留めのないことが流れてゆく
歪な心根
今までたった1度でも
此処にいていいのだと
許されたような
扉開いたような
気持ちはあっただろうか
国道3号線を走り続けている限り
どこにも行けないよ
どこかへ続くけど
寂し子のお道化花火
誰にも捕まらない代わり
誰にも言えないことが増える