おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

メロディーに依るとき

音符を指で数えたころ

小さな町が苦しくてさ

1人籠った音楽室の

ピアノの音がいちばん澄む

 

どれだけ上書きされても

消えないように住んでいる

 

そっと歌って

あぁなんて

胸痛めるメロディーだろうって

言えなかったな

幻に見えるくらい

綺麗だったな

 

校庭からは誰かの声

夕日に海に依りたくても

1人歌った音楽室で

世界は何処より広くなる

 

苦しさだけじゃないことを

遠い誰かが伝え来るように

 

そっと歌って

あぁなんで

思うままにはいかないのに

投げ出すこともできぬ世を

くれるみたいだ

 

そっと歌って

あぁなんて

胸痛めるメロディーだろうって

言えなかったな

幻に見えるくらい

綺麗だったな