おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

冬の気に生を問う時は

背中の熱がまたひとつ

私を責めたような気がして

捉われるな

取り繕うな

何にしても要望の多いこと

 

冬らしい凍てついた気に

晒されたら少しは変わるだろうか

 

何のために生きているのかは

実はもう分かっているのかもしれない

ただただ

どうやって生きていけばいいのか

分からない

 

唱える間に日は落ちて

またひとつ籠る理由ができるだけ

 

上がる熱がたびたびに

私の首を絞めるようで

声に出せ

押し殺せ

どちらにしても難きこと

 

冬空の済んだ様に

息吐くことを忘れても

 

誰の声を聞いているのかは

死ぬまで分かってもらえないかもしれない

私だけの

大事なものとして持ってゆきたい気も

衒らかしたい気も

たまにして

 

何のために生きているのかは

実はもう分かっているのかもしれない

ただただ

どうやって生きていけばいいのか

分からない

 

冬の気に生を問う時は

芯を保つので手一杯

傾れこみたい感情の先

まだまだ上がる熱に酔い

 

今生にまた冬をひとつ持って