おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

転がる恋はどうして

恋はかなしい生き物だから

転がるように落てゆく

それは構わないわ好きにして

それがどうして私の所へ来たの

 

やめて苦手なの

胸が詰まるのは

それでなくても日々の日に

受けているのに

 

坂のぼり国道向こうのビルが

隙間から暮れていった赤

あなたが握った手がそのまま

感覚を失うかと思ったもの

 

どうせ死ぬまでのらりくらりと

決めるでもなく決めていたのに

 

どうして私の所へ来たの

消えそうにない浮つきが

帰り着いても身体を浮かし

沈めてくれそうにないのだもの

 

私はかなしい生き物だから

転がるように生き滑る

この身こころを好きなようにして

誰の口からそんな台詞が

 

やめて苦手なの

恋煩うのは

生れて此の方

きずつくために居るのだと

 

思いこんだら終わる夕日が

強烈に残りすぎた赤

あなたの肩に触れたこの手が

今死んでもいいと思ったもの

 

似合わないままのらりくらりと

呆けた振りを決め込んだのに

 

どうして私の所へ来たの