おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

なかののおと

忘れかけたころ鳴るベルは

風光るにそぐわぬ憂鬱

いい加減解放されてもいいんじゃない?

誰が縛るでもなき身でしょう

 

部屋の中で泣きじゃくるには

日の明るすぎる暦のこと

 

ちょっと遠いけど電車ゆられ

ゆこう愛する賑やかしの街

どうせ物思いするのなら

心強いざわめきの街

 

風に立っても残る声は

日の高くにそぐわぬ陰影

駅前ペデストリアンデッキ

少し背を伸ばして見る通り

 

鬱屈を払うためには

このうえないと思えた

開けた通りのこと

 

生きてゆけると思えたよね

見知らぬのにもう許してくれた街

生きてゆこうと思うのなら

また必ず戻りたい街

 

桜並木を過ぎても

季節は巡り居残り

人は酔い

 

北口、雑多な広がりがもう

好きでたまらないなぁ

 

生きてゆけると思えたよね

許し包み開ける賑やかしの街

生きてゆこうと思えたから

また必ず戻ってくる街