おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

苦しさとの同居について

病室の天井は思うより高い

こんな部屋で希望も説けない

涙落ちても拾う者なく

わかっているから

もうやめたよ

 

思い出すだに苦しさは

息づかいまで戻り来るけど

解放された今ならわかる

 

思うように生きよと

君の生だと

あれは自分にもあてはまる言葉だった

 

田舎道、たまに外を歩けた

どんな人にも風は吹くなど

綺麗すぎる聞き覚えと

闘うような日々だから

 

思い出すだに苦しさは

今のようで…これからのようで

でも

解放された今ならわかる

 

一瞬が大事だと

一度の人生だと

あれは尊い者だけのための言葉ではなかった

 

あれは私だって言っていい言葉だった

 

生まれながらの肩身狭さと

太宰を地で行く虚しさは

身体も病んで果てまで行った

もう戻れないと悟って

なお

 

戻れなくても

進めなくても

 

思い出すだに苦しさは

変わらずここに居つづけるだろう

解放されず在るならわかる

 

思うように生きよと

君の生だと

あれは自分にもあてはまる言葉だった

あれは尊い者だけのための言葉ではなかった

 

さすがに大声では無理だけど

あれは私だって言っていい言葉だった