おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

馴染まぬ生を負う君よ

生まれてすみませんを標榜するには

烏滸がましい気がするけれど

それに似て

生まれつき何だか

大地に大気に

歓迎されていない気がするでしょう

 

わかる

わかるよ

 

どうしても此方に落ち度があるような

実に"らしい"捉え方をしてしまうのだけど

 

大地が大気が

まだあなたを受け入れる準備ができていなくて

ごめんね明日も

やわらかな心がぐにゃっと痛むやも

 

大地が大気が

振り向くころには

あなたの命も旅を終えているやも

 

死して初めて評価された画家のように

死しても気づかれぬ物書きのように

 

大地が大気が

統べる神などが

気づいて

せめて仲間でも送ってくれたらいいのにね

 

わかる

わかるよ

 

あなたには覚束無い仕草

他の誰にも真似できぬ

気づかぬだけで尊いというのに

 

大地が大気が澄みゆくまでは