おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

野に降りたゆめ

なげきつづけて花飾り

むだにしたから飛んでいったの

もう誰も信じないけど

移ろう風くらいいいじゃない

 

弱くなるのは一瞬ね

はちみつティーもあわないなんて

もう末期

うずくまって

そこから始まる、を唱えた

 

静かに座っていた野

愛おしくもない花を編んでさ

穏やかな世だといいきかせたの

鳥のこえもかき消すほど

風は無をうたった

 

タイムトラベルのその盛り

なんてことないベッドのうえ

また勘違いをしてしまった

いつから寝てたの今もなの

 

強くなろうと煽るうた

嫌いよ嫌い

世もすべて

そこの思考を止めなきゃね

愛おしいものあるはずと

 

急に風強まった野

汚らわしい俗世が流れこむなら

身を埋めることもできよう

それを留めるのは昔見た陽

胸に流れくるうた

 

穏やかを装っていた野

愛おしくもない花を編んでさ

お互いさまだね

いいきかせれば

花飾りを散らさぬよう

風は静かに行った