おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

宵入りねんね

蒸す夜のねんねころり

替えた襦袢のまたしめり

ハナウタ、子守唄になれば

すっと寝にも入ろう

 

かさぶた知らぬ間に剥がして

また泣く子のゆらゆらと

花色、決めたそばから

ぐぜるか

全部すきできらい

 

仰ぐ風と網戸に入る風

どっちが良かろ

赤い傷の残らぬように

守して更けりゃ

 

うだる夜のねんねころり

線香に夏を見て

目覚めてまた泣くまで

ひと仕事、夢にも入ろう

 

やわ布また蹴とばして

風邪ひくなよ、ゆめゆめに

花飾り、壁に守り

時計の針を忘れるころ

 

きょうも1つ、おぼえた言葉

なんでも良かろ

淡い世に世にたゆとうよう

守して明けりゃ