船を降りたときからもう
町の風にあてられてたんでしょう
汽笛に送られるんじゃない
こちらが見送るのよ
この町に足を着けた
潮風に泣き
歩いてゆくの
遥か昔の遥か遠い国の
空気まで包む町よ
あなたを傷つけるはずがない
高台に上れば
夜景の綺麗な町よ
だけど慌てて行かなくてもいい
まずは、ゆっくりさるいてみて
この町を好きになるから
小さな橋を渡り
歩いてゆくの
悲しいこともわずか昔に
激しすぎるほど受けた町よ
あなたの祈りも、しかと
潮風に泣き
空は晴れるわ
遥か昔も今のあなたも
必ず生きる町よ
ここに足を着けたからには