置いてきた恋を海へ
海へ
連れ戻しにゆく旅は
自転車走らせたから
思ったより息も上がり
進められた歩幅
砂に照りつける日と
風も遮るものない町の
7月はもう灼熱
大丈夫
失ったわけじゃない
言い聞かせる恋を
そう思えばティーンエイジャーと何も変わらないのね
ちょっと恥ずかしいね
海の前だから許してね
日暮れまで待たなくても
どうせ泣いちゃうなら
早いほうがいい
今こそ思いに身を任すのよ
遠い街の人ね
もう会えないから
何を思っても自由なはず
不意に押し寄せる波と
予測つかない感情の先
7月の背中追った
大丈夫
忘れるはずもない
呼び覚ませる恋は
どう思ってもこれからを眩しくさせるわ
もっと感じたいね
海の前だからなおさらね