あこがれて止まないあの人も
細かな悩みに苛まれているのだろうか
何方にしても知ることはできないのに
考え続けている
始発はもう行った
だけれど街は動き始めない
開けたまま飲みきらなかった缶コーヒー
慣れないことをするからだ
部屋を汚すのは外気ではなくて
いつだって心持ち様
もう言われ慣れた
気にしなければいい、ができない性
ありきたりな歌にも飽きた
どうせ滲まぬ涙をよそに
映画の煽りなんかされても
もっと冷めるだけだ
街は正直に暗がっていけばいいのに
そちらだけ格好だけ
華やいだ振りして狡いな
どうせ謂れのない彼是に
苛まれて今夜
誰にも知れぬうち
眠ったり悪夢を見たり