恋しがらなきゃいけないような
温かさしか許さぬような
やわらか歌が流れて秋
生まれ月には故郷思わざる
ただ恋しがることはないから
託す歌ないのよどうして
温かさを持つ人のいる以上
僕の声は小さくしなきゃ
小石蹴る気力もなくて
途方に暮れる地平もなくて
5時の歌が流れて夕
帰り急ぐ人とすれ違う
もう悔しがることもないから
思いつきの歌 口ずさもうよ
息をつく場所持つ人のいる以上
僕の歪みは隠していなきゃ
声高には歌えぬmy home
戻ることも望めぬsweet home
知らぬまま死んでゆくから
温かい人の邪魔はしないから
ねえ許して
恋しがることがなくても
息つけなくても