悲しいニュースが流れるたびに
ほんに悪辣な気を起こす
あぁこれくらい苦しんだなら
他人にわかってもらえたろうか
これこれこういうわけですと
説明のつくことでなし
あぁ人生の一節だと
笑って通り過ぎるでなし
狭い箱の中では
物いえぬ苦しみが湧くのです
貴方はどうぜ知らぬふり
半端な善悪に苛まれて
贅沢病だと言われても
病に変わりはないじゃなし
一世過ごしてゆくにはちょっと
長いものじゃあないですか
奇麗に仕舞える箱も無し
見つける手足は動いても
わかってくれる者は無し
朽ちるまでの悪足掻き
そっと続いてゆくことを
愚痴に溢していいですか