おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

弾きだされてとらわれる

弾きだされた者たちは

どう生きていくのが正解だろうか

若しくは

生きるという選択肢から考え直すべきか

 

夏花火に酔い

感動に駆られる者たちを傍目に

足取り重く

考え込んでいた

 

駅に着いても

家に帰っても

落ち着けることはなかった

 

はじめから

この星に馴染まぬ者が

幾らか生まれるのだろうと

言い聞かせてきた

 

しかし

何為す為さざるに関わらず

誤魔化し生きてゆくには

一生は長すぎる

 

惜しみながら

縋りながら

せめて誰かが庇ってくれれば

身も保ったろうに

 

心のうちだけで唱えた理想は

ひとつも叶わず

このまま朽ちるのを待つ

ずいぶん長いこと待つ

 

弾きだされた者にとて

心あり身ありと

せめて伝わてくれ

簡単には病めぬ星に

 

とらわれているのだから