真夏に負けず
笑いながら駆けていったあの子は
たまに弱る時もかわいらし
急坂の上は
気をつけて
皆に守られて
愛されるあの子の熱
茹だる真夏憎し
腹かいて帰った僕のことは
地球の初めから知れぬものさ
急坂の向こうは
辛い下りも待つ
皆は見向きもしないのに
繕う僕の耐える
明日が晴れようが
今日が苦しかろうか
構わないさ
どうせ情熱もない
あの子を気にするのも
悔しくて
もう唱えるほど頭から離れやしない
そうしてまた
意識せざるをえなくなる
どうせあの子の熱