おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

明日を歌う奴などは

叩かれた痛みが引いても

船酔いに思い出すこともある

飯を食むにも

息をのみ神経尖らせた

 

明日が来るなどと

歌わないでくれ

 

押し込められた記憶から

いずれ溢れる喉奥の泥

それでいて吐けない苦しみが

付き纏ってゆく怖さがある

 

時代の所為に

世の所為に

幾つできただろう

 

明日には竦む足を

なんとか立たせていた

 

甲板は冷える

景色にうっとりするのは

知らん輩と

間抜けな客だけさ

 

時代移れど

世が変われども

佇む幼子の気さ

 

明日の希望など

決して歌わないでくれ