おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

宵明け

痛みは引いて

感覚のこす

あなたがいた

確かにいた

 

声の伝えは

不器用になる

苦しみと高まりを

定められなくて

 

明日にはもう

たとえば

何千キロ離れたとしても

 

まだ残る

確かにいたと

女の涙は呼んでいるのよ

 

痛みさえも

恋しいなどと

言いはじめたら愈愈ね

 

感傷に泣く

歌にそばえる

までもなく

気がふれてしまいそう

 

確かにいた

肌にのこれ

呪いになる前に

 

何度も思い致すうち

苦しまぎれ

あなたの感覚も忘れてしまいそう