振り落したはずの
記憶も感覚も
ついてきた銀河の果て
文明に任せ
戦も終わり
後は野となれ山となれ
まして屑でも勝手でも
社会進化に託けて
己を生きれば許される
そう信じていたものの
ふと気づかされることが
女ならあるでしょう
悔しくて憎たらしくても
恋愛に生きないといけないという
呪いが来る
必ず来る
振り落したはずの
楽園の実も
いつの間に齧った
そうして身を埋め
高尚な文句はすべて水の泡
ただ望みもしなかったはずの
色恋に落ちるのさ