おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

女の欠片

振り落したはずの

記憶も感覚も

ついてきた銀河の果て

 

文明に任せ

戦も終わり

後は野となれ山となれ

まして屑でも勝手でも

 

社会進化に託けて

己を生きれば許される

そう信じていたものの

 

ふと気づかされることが

女ならあるでしょう

悔しくて憎たらしくても

 

恋愛に生きないといけないという

呪いが来る

必ず来る

 

振り落したはずの

楽園の実も

いつの間に齧った

 

そうして身を埋め

高尚な文句はすべて水の泡

ただ望みもしなかったはずの

色恋に落ちるのさ