おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ぶりかえす

いとおしさ

わすれかけた

感覚を呼びおこす

あなたの手が

ほんのすこし

触れた

ふれた

それだけで

 

見おとした

いくつもが

わきあがるよ

夜も更けおえた

あしたには

いや今日か

はなれるとしても

 

記憶と想像だけだった

あなたの手が

また触れた

もう今生で

止められるはずもなかった

 

いとおしさ

わすれられよか

感覚を焚きつけて

この肌から

はなれなくさせた

 

そんな一宵をくれておきながら

はなれてゆくのか