縋った景色に振り払われて
また大地には1人
いつも少しだけ具合の悪い
老人のような子供
どこで聞いたか異国の歌が
耳から胸から離れない
あぁそうか僕は
この土地の
人間ではないと気づいたのさ
懐かしさだけではなく
確かに胸掴む
内から来るものは
僕をつくるものだ
水が合わないというように
気が合わないことがあるだろう
子供なのに悟ったのは
記憶があるからだろう
おもしろくない物語が
持て囃された本棚
気に入らなくて癇癪
起こさないようにしなくちゃ
バレるばれる
縋った景色は作り話で
実際見たものじゃなかったかもな
逆なら見たものを
端から疑ってゆく質かな
いつも少しだけ具合の悪い
老人のような子供