人が冒険と呼ぶものを
僕は好ましく思えなかった
なのに目の前には橋
ただ渡ればいいだけの鉄のかたまり
波が誘う目下
やめてねまだ沈みたくないから
風強くてもふらついても
しっかり歩こう
置いてけぼりは慣れているけれど
隣島ははじめてかな
1人でいるだけならいいけれど
みんなが群れて帰ったあとじゃな
溺れる夢を何度も見るほど
水嫌いか
海好きか
いづれにしても引きこまれないようにね
これを冒険と呼べる人は
人生楽しいだろうな
だからって卑屈を言い聞かせる必要もないけれど
どうしても俯く癖がある
渡りきるまで
息を止めていたような気分だ
そんなことなけれどね物理的に
耐え忍んだような
ただの歩みを