おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

残り香すがりの祭り

金魚ゆらり

捨てられると

知ってか知らずかの帰りみちに

横断歩道

駆けて駆けて

息をする祭り

 

あぁ熱が

上がり冷めてゆくさまを

身に受けて

もう何度も

喘ぎ落ちた

息切らす人混み

 

着慣れない

袖に乱れ

見ざる着飾るの滑稽に

横断歩道

待って待って

閉じきれない祭り