おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

風まやかし

時が経つことを

風酔いに知る

季節すぎる様に

うっとりせずに

 

ただただ

怖くもなるものよ

めぐるなら

戻らぬなら

なおのこと

 

大人にはなれないな

手遊びもやめないな

それなのに

終りだけ見える

呪いはなぜ

 

時が経つことを

遠巻きに見る

季節うたう人の

余裕がうらめしくて

 

ただただ

臥せたくなるものよ

とどめること

刻むこと

かなわぬまま

 

子どものころの風

今みている暮れ

あれこれと

つづる間に朽ちそな

いのちはなぜ

 

怖くて

怖くて

仕様がないことを

溶かすもできぬ

暮れ風

 

心地は良く

誤魔化して帰るのね