花持ちの人がちらほらと
帰り電車の春は便り
季節も天候も関係なく
生きるでなしに暮らす者には
まぶしくて疎ましくて
そんなこと思うにつけ
あぁ疎ましいのは此方だった
思い上がりが過ぎた
もう儚むかと
極端な思考しかできず
当たり前に添う
家族がある者や
帰りつく場所がある者を
羨むのはやめようと
決めたのに
修行は続くようだ
死ぬまでの暇つぶしと形容するには
薄く味気ない
濃く胸潰す
あぁ明日が晴れても
花が咲いても散っても
関係のない日和だ