おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

わすれじのものがたり

もう誰も帰ってこない

小さな島にかつていた

海の響き

草木のかおり

 

もう誰も覚えていない

小さな体をいっぱいにした

夕日の返り

夏のチャイム

 

なくなってしまってもさ

なくなってしまうんだろうけどさ

だけど誰かが覚えてたほが

ほんわかの気持ちになるでしょ

 

だから異常なほどに

ものを覚えてる人がいる

 

もう誰も覚えていないことを

景色も言葉も空気も感情も

すべて覚えてる人がいる

 

たまたまそれにあたったら

すこし弾むものね

きっと一世に一人はゆるされた

あたりくじのものがたり