もう誰も帰ってこない
小さな島に残された
汚い言葉
冷たい目線
もう誰も覚えていない
小さな体に浴びせられた
責めも庇いも
痛い拳も
なくなってもいいけどさ
なくなったほうがいいけどさ
だけど誰かが覚えとかなきゃ
繰り返すこともあるでしょ
だから異常なほどに
ものを覚えてる人がいる
もう誰も覚えていないことを
景色も言葉も空気も感情も
すべて覚えてる人がいる
たまたまそれにあたったら
たまったもんじゃないけれど
それでも一世に一人は必要な
はずれくじのかかり