かなし絵描きの成れの果て
積もり積った雪の下
やわき心を持ちすぎた
そぐわぬ星に身ささげた
あなたはきっと清き者
それが分かるもまた同じ
此処にはもう少なき同志
やれ探し出すには幾星霜
縋り帽子の影法師
やらし言葉も飲んだもの
正し世界に魅せられて
連れてゆかれる半歩前
私もきっと狡いもの
言いたいことを飲む癖も
誰傷つくとは考えず
謙虚の振りした怠け者
やわき同志の天落ち合い
誰恋しとも口には出せずの
飲みこめばいいとの思いこみ
そっと捧げた影法師