おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

おさな子の夏終わり

岩陰にかくれてどしたの

もうみんないないよ、だいじょぶ

 

苦手だったことができるようになるよに

もっと苦しくなることもあるね

 

髪は夏終わりの日に透けて

どこから降った天使の子

ひざを抱えて泣くほどに

小さな心きずつけたのは誰

 

もうすぐじんわりと暮れてゆくから

一緒にかえろ

手をにぎってもいい?

 

すみっこにいたら見えないもの

もう誰もいないよ、だいじょぶ

 

一緒に見たいと思ったんだよ

世界の真ん中にいる感覚を覚えてね

 

海は盆過ぎて凪ばかり

どこから来るの秋の香も

指先汗ばんだ涙ごち

小さな心これからは少しでも

 

弾むほうへ明るいほうへ

君が望むほうへ行けますように

まだ手を引くけれどいつかはね

 

ここにいるうちは

一緒にかえろ

ゆっくり歩くから