おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

17.

美しい物語だけではないはずだ

小さな白い病院

その隅で

弱って儚むその時に

誰も泣かなかった

 

あぁ人は簡単に消えてゆく

そして必ずしも惜しまれるわけではない

 

あまり綺麗なものを見てきていない

その中でも

格段に虚しかった

真昼を覚えている

 

人生はドラマではなく生活で

必ずしも愛されるわけではない

 

夢見がちな年頃に闇に浸って

その中でも

光はもういいかと

真昼に息を尽いた