おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夜伽噺

おいでませ

おいでませ

さすってくれてよい話

 

灯りは好きにして

どうせ見もしないでしょ

あとは見も知らぬ

異国の節を遠く聞きながら

 

落ちるとも

落ちるとも

耐えてみせましょ

いずれのぼりゆくまで

 

堪忍ね

堪忍ね

黙っていても漏る話

 

身綺麗にしたとこで

どうせ獣の類でしょ

唯によく知らぬ

異国の神話になぞらえるなら

 

愚かでも

愚かでも

それが生きゆくことでしょ

いずれのぼりゆくまで

 

だーれも知らない

夜伽の話

埋もれて埋もれて

いつか朽ちるわ

 

運よく天に還れたら

それはそれで

またもはじまる

夜の身の上話