おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

嘔吐と熱情

愛があるという前提に

意義を申し上げたいのだけど

また捻くれ者の烙印で終わりですか

 

綺麗にできたドラマと歌に

唾吐き捨てていきたい気分

今日も引き摺った体

なじまぬ精神が

 

叫ぶよ

 

どうせ死ぬなら何だっていい

そう済ますには永い浮世の

彼や是やに気を晒すうち

朽ちてゆくのが常の沙汰でしょ

 

愛を知るという喜びは

其処で好きに居ればいい

ただ捻くれ者には見ざる聞かざる

 

まだまだ続く柔らか歌に

反吐が出るって誰に云う

明日にも斃れる体が

なじまぬ精神で

 

嘆くよ

 

どうせ死ぬでしょ何だっていい

そう云えばすぐ昏き者と

彼や是やと注文つけて

なじまぬものをなじませようと

 

好き勝手するならこっちだって

そう云えたならどれだけ楽か

彼も彼女も知らぬ沙汰

なじまぬままで吐き永らえる