おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

わがいとしの国

憧れてやまない島国は

オシャレで色鮮やかな服

なつかしむ歌は彼の地から

違うようで繋がっている不思議

 

彼の言うような内向きも

此方のことかと思うほど

身に染みていたから

余計好きになった

 

ひらり風に靡け tartan

生き死にから離れて響け pipes

行ったことのないその遠さと

十字を切る身近さが

 

迸る恋のように

胸に胸にあって

生まれ変わるなら彼の地へ

 

美しいだけではないことは

此方の島でも知っていて

山は緑 水が青いほど

人が容易くないことも

 

彼の目に映る景色が

もし少しでも重なっていたら

同じものを見ている気になって

余計好きになるもの

 

ひらり風に靡け tartan

生き死にから離れて響け pipes

風吹けば向こう岸から揺れる波

そっと取り出し像に手合わす

 

消えない恋のように

原始からあるように

生まれ直すなら彼の地で

 

魂は生まれた家と

別の繋がりを持つという言

信じているわ

そして生きる地も

同じように定められているのやも

 

からだでは此処にいても

彼の地にいる気がするのはきっと

 

ひらり風に靡け tartan

生き死にから離れて響け pipes

戦敗れ途絶えてなお生きる

隠れ十字が胸にある

 

迸る恋のようだわ

彼の地を思えば安らげる