おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

追いすがる花の歌

タータンチェックのスカートひらり

泣いたりね

しようにも

 

風はやわらかだった

初めて石の前に立つ

 

どんな生き方

どんな最期を

抱えて

教えるのでしょう

 

花をほら

慣れない手で

ゆっくり置いて

これでいい?

遠ざかる時間を手繰り寄せ

目を閉じ思うだけでいい?

 

とれかけの三つ編み結び直し

まだ少し

いられるよう

 

風を追うように

弔いを口ずさむ

 

どんな生き方

どんな最期を

この地に

刻んだのでしょう

 

花もまだ

大人しくね

飛ばされずいて

それでいい

遠ざかる時間は来るから

それまでの辛抱

それからの戦い

 

花をほら

慣れない手で

ゆっくり置いて

それでいい