おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

風なき子

見捨てられ不安が

かみさまにまで及んで

どういう心持ちでいたらいいかしら

 

其れらしい本にも

答えは書いていなくて

 

風を食んで生きていくか

空に歌って憂さ晴らしか

 

けれど与えられた生身が

社会の中に織り込まれなければ

生きてゆけぬようになっている

 

思春期のせいにできたけれど

得も知れぬ

不安も苛立ちも

馴染まないものは全て

 

けれど今もう

言い訳も逃げ場もない大人

いつまで探すのか

 

風を食んで生きてゆけたら

空に歌って晴らせたのなら

 

置いてけぼりの気分

かみさまのせいにして

無理くり大人になりました

 

やっと追いついた

からだこころが

振りがいつまで保つだろうか

 

風凪いで息は止まる

空は暗がり歌も止む