おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

昼日中の問答

病であると錯覚している時がある

病でないと思いこみたい時もある

何れにしても望み通りは遠い星

覚悟を決めなければ

 

いつもならば働き詰め

昼日中の街に出て

知らぬ通り

穏やかではない港風

ひととおり受けるよに

耽るよに

 

金が欲しいと思った幼い日

愛が欲しいと気づいた春

何も要らぬと悟った振りも束の間

あぁ時が行くのが怖い昨夜

 

そして命が惜しいなど

思うはずもなかったことに至る

 

いつも通りは儘ならぬ

定まらぬまま

騙しだまし居て

何れ死んでゆくだけの身