病であると錯覚している時がある
病でないと思いこみたい時もある
何れにしても望み通りは遠い星
覚悟を決めなければ
いつもならば働き詰め
昼日中の街に出て
知らぬ通り
穏やかではない港風
ひととおり受けるよに
耽るよに
金が欲しいと思った幼い日
愛が欲しいと気づいた春
何も要らぬと悟った振りも束の間
あぁ時が行くのが怖い昨夜
そして命が惜しいなど
思うはずもなかったことに至る
いつも通りは儘ならぬ
定まらぬまま
騙しだまし居て
何れ死んでゆくだけの身