空を見上げる力も無いわ
あるのが偉いって言うなら尚無いわ
さぁ下向いて帰りましょ
世の隅、日の影、星の底
付いて回る傷に酔い
その所為に死ぬまでするわ
人の世に慣れぬうち
朽ちてゆくのも遣り方でしょう
街が祭りなら
ひっそりと
息を吸い
もう眠るだけよ
淋しがりは置いておいて
指先は冷えきっても
靴を脱いで倒れこむまで
ちゃんと歩いた
目を閉じずにいた
だいじょぶよ
おいでおいで
息をやめなかったご褒美
精一杯が偉いというなら
当てはまらないまま朽ちましょう
弱り弱り
時を無駄に
そう誹られながらいるの
だいじょぶよ
おいでおいで
ひとまずやめなかったご褒美