おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

川に帰(き)して

水流れ

さやさやそれは

幻に近いもの

いつも見ているのは

慰めもの

 

本明川

緑の岸

泣いたりはしないよう

思い出は綺麗に取っておける

 

石わたり

向こうに寄る

息継ぐ間もない世に

 

人の声に囚われたら

しぶきも寄る

なんてことないさ

 

千灯籠さん

呼び声のして

また帰す

川流れ

 

宵も来い来い

折り目には

思い出すように取っておける