おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夕刻、夕日を見るために

跳ね返った夕日の色だけ

じっと見ていた

欠片でもこんなに騒つかせるから

真正面から全部は受けないほうがいいな

きっと下らない人の話みたいに

流すのがいいな

 

だけどね

夕日に対してそれはどうだろ

また始まる問答だ

自分で面倒くさい性格だって

わかってやってるからね

 

風なら通る部屋

あのころ望んだ空気

土台と引換えに

手にした

景色を見る権利

 

暮れなば暮れろ

私も追いつく

 

タダでも断る節

全財産積んでも欲しがる呼吸

必要なものはきっと

それぞれで

私が望んだのが偶々

 

風がね通る部屋

心から欲した空気

愛など初めから

諦めから入ってるのよ

要らない

 

景色を見る権利

はねっかえり

夕日のじわり

あたたかさを憶えたら

ほかに何を望むんだ

 

今はまだ大きな街の

小さな部屋の窓

いつか真正面から受ける

小さな町の

大きな大地で

 

生きていないといけないな

風なら通る部屋