おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

駆け出せ偽乙女

淋しがりだからって

甘く見られてたの癪だなぁ

聖なる夜が何だって

着飾って期待外れ

 

路地裏ヒソヒソ聞こえてくんだ

いいよ大声で笑ってくれれば

 

報われる身もあるもの

心はどうせ死んでいて

せめてもの乙女のフリに

浸らせてくれたって

 

それもダメって?

手厳しい

そうか単なる世の一夜

 

手と手を取って踊るなら

馬鹿らしいからやめとくわ

1杯飲んで忘れれば

お呼びじゃないって気づくしね

 

酒箱座って項垂れた奴

いいよ上等な生き方だ

 

許されぬ罪がなんだって

心はとうに檻の中

幼気な乙女の言葉に

振り向かぬ街って何

 

どうせダメだって?

嘆かわしい

そうねダンスは尾びれに背びれ

 

目覚めたら全部夢だって

綺麗なことは起こらないなぁ

 

報われぬ身も本望

思考をやめて堕ちるより

格好つかない乙女のままで

駆け出せる

 

ガラスの靴じゃないし