おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夜半に尽きる

幽霊は姿見せない

そっちのほうが怖いと知ってのことでしょか

急に思い至り思い馳せ

こっちの都合でしょか

 

春も秋もあったもんじゃないわね

街灯のない畦道の

見上げる澄んだ星よりも

心丈夫がほしいもの

 

噂話は尽きない

どっちもどっちって気づいてのことでしょか

知らぬまま生きてゆくなら

儲けものでしょか

 

夏も冬もあったもんじゃないわね

名も知らぬ虫の

または正体もわからぬものの

声が響けば

まやかしごと

 

街灯のない畦道の

見上げる澄んだ星よりずっと

心丈夫がほしいもの