おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

秋生まれの一瞬と一生

一気に暮れて

秋の東町

置きっぱなしのギターが泣いてるわ

 

誰に讃えてほしいわけじゃないけど

眠り起き

絶えずここまで来たのよ

 

浸ったっていいじゃない

 

事切れるのは一瞬の

分かっていながら一生の

続く様をこんなにも

思うのは

秋生まれの

 

まだ身も濡れて

雨の滴り

飾りみたいピアノも泣いてるわ

 

ただ居るだけで胸詰まる星

眠り起き

耐えてここまで来たのよ

 

置いてけぼりは御免だわ

 

事切れるなら一瞬で

そのため足掻く一生を

笑う貴方

あぁ何故に姿も見えぬ

秋生まれの

 

やけに縺れて

芳しさとは掛離れて

日々のゆく

 

事切れるのは一瞬の

分かっていながら一生の

続く様をこんなにも

思うのは

秋生まれの